« 2008年03月 | メイン | 2008年05月 »
2008年04月28日
もっと議論が必要です
ネットいじめについて、以前に、書きましたが、もっともっと議論が必要だと思います。
パネルディスカッションや、ディベートで、論点を明確にして、問題を浮き彫りにすべきだと考えます。
携帯電話機能の功罪について、もっと話し合うべきです。
ネット情報に規制をかけるべきか、規制は憲法違反になるか。
子どもにインターネット端末の携行を禁止することは、子どもの自由を奪うことになるのか。
当事者が学校の先生がである場合、ネットいじめを誰が指導するのか。等々。
人類の未来がかかっていると思います。
人としての尊厳がかかっています。
人の進化が問われています。
だから議論に議論を重ね、議論を尽くすべきだと思うのです。
2008年04月20日
桜が咲くとき
皆様、いかがお過ごしでしょうか。相次ぐ物価高に頭を悩ませる龍之介です。
朝食にパンを食べることが多い身としては、日に日に値段が上がるパンの値段高が特に気になっております。近所のパン屋さんでも比較的大きくて腹持ちするパンの値段が上がったのに加え、サイズも小さくなってしまい厳しい状況を余儀なくされています。
他の食品も物価高騰が相次いでおり、当面はやりくりに苦心しそうです。
やりくりに苦心する余り、食欲が減れば出費が抑えられるんじゃないかと思ったのですが、食欲だけは相変わらず旺盛なので、そうもいかないのが現状です。
そんな状況ではあるものの、最近は暖かい日が続き、灯油代が抑えられる分だけまだ救われているかもしれません。
北海道でもここ数日は連日ポカポカ陽気が続いており、春を通り越して夏が到来したかのような雰囲気です。
早いところでは既に桜のつぼみが咲いており、いよいよ桜の季節が到来です。今のところ花見の予定はないのですが、ブラブラと散歩しながら桜の花を観賞したいと思います。そうしている間だけは相次ぐ物価高も忘れられそうな気もしますし。
あと、札幌市で桜が4月に咲いた年は1998年と2002年が該当するのですが、両年とも冷夏というデータが残っております。4月に桜が咲いたからといって、そのまま猛暑になるとは限らないようです。
季節を先取りしすぎて4月のうちに夏が過ぎてしまったのかもしれませんが。
だとすると、今年は3月の終わりを待たずに冬が終わってしまったので、そのまま7〜8月には秋の気配を漂わせてしまって、最終的には冷夏になってしまいそうな予感が。
ただ、あくまでも統計上の話なので、実際にどうなるかは夏になってみないと分かりませんが、こういう予測を持ってこれから訪れる季節を待つのも、たまにはいいんじゃないかと思います。
ここ最近、何かと忙しい日々が続いているのですが、それでも季節を感じる余裕だけは残しておきたいのですから。
2008年04月11日
映画「マンダレイ」
映画「マンダレイ」は「ドッグビル」の姉妹編だ。
今度はアメリカ南部の綿花のプランテーション農場が舞台だ。
黒人を極限まで酷使してきた経営者の老婦人が病に倒れ、マンダレイをギャングの娘が受け継ぐことになった。抑圧された黒人社会を解放し、平等に権利を享有するために彼女は奮闘する。はたして、黒人が解放され人権を享受する理想社会をつくることができるだろうか。
「マンダレイ」は曼荼羅(マンダラ)からもじったものであろう、ひとつの秩序世界だ。
ギャングの娘が、社会を変革する、という設定が興味深い。俳優がうまい。
暴力を排しての平和的変革はうまくいくのかどうか。実に演劇はおもしろい。
ここで歴史的背景はというと、
黒人を奴隷として働かせて綿農園は成り立っている。綿をイギリス市場に向けて商品生産するには、安い労働力が欠かせない。だから農場主は賃金を払わなくてすむ奴隷を商人から買う。一方、商人はアフリカから奴隷を買い付け、連行し、アメリカ南部で売る。打ったお金で南部の綿や中米の砂糖を買いヨーロッパで売る。そして原料の安価な綿から生産された安価な繊維製品、武器を買い、再びアフリカにわたり売りさばき農場で働かせるために奴隷を買いつける、というわけだ。ここに三角貿易が成り立つ。
しかしながら、はじめからアフリカに奴隷がいたわけではない。武器や暴力で脅し黒人を拉致監禁して、船に乗せてアメリカに連行したのだ。奴隷船の苛酷な扱いや劣悪な環境で三人にひとりは命を落としたのではないかといわれている。
市場向けに大工場で生産された綿織物はまさに世界をまたにかけた世界商品となった。
アメリカは移民の国だが、強制的に連れてこられた人もいるのだ。そして、かつては原住民が平和に暮らしていた時代もあったのだ。
新大陸を発見したコロンブスははたして英雄なのかそれとも侵略者なのか。
立場をかえれば、どちらともいえる。
地球は収奪と暴力に明け暮れる闘いの星だ、といえる。
そして、現在、地球は最も危ない状況に置かれている。
地球が悲鳴を上げはじめたのだ。