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2008年03月15日

子供の時間

 先日聞いた話。
 中学生のお子さんを持つお母さん。お子さんは部活や習い事で忙しい。ある時「私はいつ遊んだらいいの?」とお母さんに訴えてきたらしい。
 それを聞いたお母さん。「部活も習い事も、本人がやりたいって言うからやらせてたのに。子供の理屈ってよくわからない」と不思議に思ったそう。

 学校が終わると、放課後という時間があります。
 でも、その時間って今、子供のものでしょうか。
 部活も習い事も塾も、何にもしていなかったとしたら、なんとなく不安になったり。
 休んだり遊んだりすると、返って疲れたり。
 ケータイにさわっていないと不安になったり。

 「三丁目の夕日」って映画が人気でしたよね。
 自分は生まれていないから、想像するだけなんですけど、あの時代の子供は「何もしないと不安になる」なんて気持ちを日常的に感じていたでしょうか。
 いつも見えない何かに追いたてられながら、成長を続ける自分自身と向かい合う。今時の子供は、けっこうハードな面もあると思います。

 話は変わって、子供の読書離れなんてものが言われます。
 個人的には、本を読むには無駄な時間が必要だと思います。
 本が好きな人は、何かの目的のために本を読むわけじゃありませんよね。
 最近は、「成功の秘訣」とか、目的のために読む本もけっこう流行りですけど。でも基本的には、本好きな人ってただ読みたいから読むんじゃないでしょうか。
 誰かのためになったり、利益をもたらしたりするわけじゃなく、ただ自分のためだけの時間。だからこそ、心の糧にもなる時間。
 そんな「自分だけの時間」を子供たちが取り戻すためには、どうすればいいのでしょうか。

投稿者 YUKI : 2008年03月15日 13:35

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