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2007年08月25日

風を感じるとき

皆様、いかがお過ごしでしょうか。夏の甲子園が終わったことで、今年の夏の終わりも感じている龍之介です(とは言え、まだまだ暑い日が続いていますが)。
今年の高校野球は接戦が多く、緊迫した展開を十分堪能することができました。特に決勝戦の佐賀北高校の逆転満塁ホームランは見ていて鳥肌が立ちました。あれほどの名勝負はそうそう見られるものではないですね。
高校野球の件に関しては色々と語りたいことがあるのですが、それは次回のテーマにするとして、今回はこちらのテーマでお送りします。

先日、お盆と言うこともあり、祖父の墓参りに行ってきました。
今までは毎年欠かさずに行っていたものの、去年は行けずじまいで、初めて隔年での墓参りとなりました。しかし、いざお墓の前に経つとそんな空白期間は一瞬にして消え失せ、素直な気持ちで「お久しぶりです」と向かい合うことができました。
墓石に水をかけ、線香に火をつけ、心をまっさらにして拝んだ後、ふと「今年は来られてよかったな」と思ったとき、どこからともなく心地よい風が吹いてきました。
もともと墓参りに行った霊園は高台で緑が生い茂っている場所です。しかし、その日の気温は軽く30度を越し、何をしていなくても汗ばむ陽気だったのに、その時だけは穏やかな風が吹き付けてくるのをはっきりと感じたのです。
で、その時にふと思ったのです。
「もしかして、これが千の風じゃないのか」と。

どこか遠くに離れていても、実はずっとそばにいて自分の事を見守ってくれたんじゃないかと思うと、言葉にできないほどの感謝の気持ちが心の中で満ち溢れました。
青く澄んだ空のどこにいるのか分からないのに、思わず「ありがとう」と呟いてしまいました。本当なら、お墓に向かって言うべきだったのかもしれませんが、「ここに私はいません」と言っているので、間違ってはいないはず。しかも、「あの大きな空を吹き渡っています」と言っているのですから。

いずれにせよ、自分が守られているということを認識することができ、それだけで少し心強くなった気がします。誰かに支えられていると思うだけで、孤独ではないと分かったのですから。
今はまだ支えられている身ですが、いつかは自分が支えたり、見守ったりすることができるような人になりたいと、改めて思いを新たにしました。

投稿者 龍之介 : 2007年08月25日 11:00

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