2007年05月08日
断食療法(1)
人間は食料の乏しさには対応できるが、飽食には弱いようだ。
同様に、食事の偏りも大きな問題となる。
「食生活」というように、生活の一部であり、人生の一部であるのだ。
生活を見直すことが大切である。
大昔、ヨガ道場で断食をしたことがある。精神修養をしたかったからだ。
道場の生活は、規則的である。朝から、マラソンを走った。
断食3日目になると、足が重く、歩くより遅いスピードになってしまう。
起床後、布団をもち上げることができずに、はぁはぁと言いながら、押入れにへばりつき、やっとこ、ようやく、ふすまを閉めたのを、思い出す。
午前中は、身体を積極的に動かす実習がつづき、そこで、呼吸法を学んだ。
午後は、自由時間であった。田んぼのどじょうをとったり、野草をつんだりして楽しんだ。
夜は、説法を聴いた。いろいろな講師の話がきけて、人生のおもしろさを知った。
復食期間は断食期間の二倍はかかる。メニューは朝が味噌汁だけ。昼はおかゆ。夜はうどんであった。
しかし、粗末な食事だとは思わなかった。自分に力を与えてくれるものにありがたさを感じたからだ。
やがて、ある種のすがすがしさを感じた。
生きとし、生けるものが、生かされている不思議。
生の中にいる自分をみた。
そして、また、がんばってみようという気持ちが沸き起こってきた。
投稿者 恵比寿 : 2007年05月08日 21:03