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2007年04月30日
身近な野生
早朝、愛犬の散歩をしていると、北へ向かっていく白鳥の群れを見かけるようになりました。
子供の頃はそうしたものを見た記憶がないのですが、渡りのコースが変わって街の上を鳥たちが通るようになったのか、そこにいるということを知らないと気がつかないものなのか、考えてみるとちょっと不思議です。
渡りをする白鳥たちが羽を休める居留地が私の街の近くにもあるので、先日見に行ってきました。
まだ何もない畑の上に、たまに白いものが座っているのを遠くから見たり、水面を次々と滑走して舞い上がる姿を見てきました。
近くに住んでいる人が教えてくれたのですが、数羽単位でいる時は人が近づくと逃げてしまうけれど、大勢で集まっていると安心だと思うのか、人が群れの中に入っていっても逃げなくなるのだそうです。
それにしても、本当に逃げませんでした。
白鳥よりも鴨らしき鳥の方がたくさんいたのですが、すぐ目の前で、羽の中にくちばしを埋めて目をつむって寝ていたりするんです。かわいいの、なんの。
大抵の白鳥は水の上にいましたが、1羽の白鳥が陸に上がってぺたぺた歩いていました。
立ち上がると、けっこう背が高く、水かきは黒かったです。
動かないでじっとしていたら、靴の先に何かががつんと当たりました。どうも、鴨につつかれた気がするのですが、よくわかりません。パンをあげている人もいたので、エサを催促されたのかもしれません。
ふと気がつくと、周りが鴨だらけになっていて、誰もこっちを気にしていませんでした。それでもこちらから近寄ると逃げてしまいます。
いくら近くにいても、野生動物だから、触ることはできないんですよね。あの羽毛に触ってみたいけれど、じっとがまんです。
一応、案内の立て札も立っているんですけれど、きちんと整備された場所でもなく。
観光客も来ない、地元の知っている人しか訪れないような所です。
こういう場所があるのは、贅沢な気がします。
もうじき北へ渡ってみんないなくなってしまうけれど、また来年もちゃんと来てくれるのか、それは鳥にしかわかりませんが……。
投稿者 YUKI : 2007年04月30日 14:26