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2007年03月30日
話題のあの曲
皆様、いかがお過ごしでしょうか。『華麗なる一族』の原作を読もうと思いつつも、まだ読んでいない龍之介です。他にも面白そうな本が何冊かあり、どれを優先させるかで迷っているところなのです。
先日、YUKIさんの「悲しみを乗り越えない」を拝見させて頂き、それに端を発して、『千の風になって』を聴きました。
紅白歌合戦で一度聴いたものの、改めて聴き直したところ、以前読んだ菊田まりこ氏の著書『いつでも会える』と、雰囲気が似ているように感じました。
『千の風になって』は亡くなった側、『いつでも会える』は残された側と違いはあるものの、両方とも悲しみ決して消えないけれど、それを肯定的に受け止めようと力強く訴えてくるように思えました。また、生と死という越えられない境界線はあるけれども、大切な人を思うことで、その人が目の前にいなくてもいつでもそばにいることができる、という強い気持ちがヒシヒシと伝わってきました。
たとえ、もうこの世にいなくても、その人が心の中で想っている限りは生き続けている。死んでしまったことを嘆き悲しむよりも、共に過ごした日々を思い出してくれれば、魂やはまだ生きているし、生きた証も残っている。心の中で想っていれば、姿は見えなくても魂はつながっているはず。
この曲を聴いている間、祖父を亡くした時のことを思い出したせいか、そんな風に考えていました。もしかしたら、今も近くで自分のことを見守っているのかもしれないとさえ、思えてしまったのです。
ただ、曲の中で語りかけてくる言葉は、特に飾り立てるわけでもなく、至ってシンプルなのにも関わらず、心にずっしりと響き、思わず涙ぐみそうになりました。
相手のことを想う、それだけのことなのに、ひたすら想い続けることでその純度が高められ、それに多くの人が共感を呼んだのではないかと思います。
相手の心に訴えるのは奇をてらったような言葉ではなく、ありきたりであっても、混じり気のない純粋な想いから出た言葉なのかもしれません。私もこのような言葉を紡ぎ出せるような純粋な想いを忘れずに生きて行こうと改めて実感しました。
投稿者 龍之介 : 2007年03月30日 00:06