2007年03月04日
節目の時期
3月になりました。
宮沢賢治さんの「ゆきわたり」というお話、ご存知でしょうか。小学校の教科書に出ていたので知っている、という方もいるのではないかと思うのですが。
かたゆきかんこ、しみゆきしんこ、……
主人公の子供らが、冬の夜に歌います。
私の街でもこの時期になると、朝晩は雪が大人の体重を支えられるほど固くなり、「かたゆき」の状態になります。
雪の降り積もった場所なら、どこまでも歩いてゆけるようになります。
そんな時に、冬の森を歩いてみたい。
今のところ、思っているだけですが。それに、今年は暖冬だったので、冬眠明けの熊が出てくるかもしれませんね。
3月というのは年度末でもあり、巣立ち、卒業、新たなる旅立ち……といった言葉を何かと聞く時期でもあります。
こうした言葉を聞くと、自分は逆に気分が重くなる方なんですが(笑)。
時間が経つということを嫌でも意識させられるので、なんか切ないというか、寂しい気分になっちゃうんですよね。元来後ろ向きな性格なのかもしれません。
物事は放っておいてもいつかはみんな終わってしまう。だったら、ことさらに強調しなくたっていいじゃないか、と思ってみたり。後ろ向きというより単にひねくれ気質でしょうか。
春という季節は好きなんですよ。雪が解けて春の風を嗅ぐと、なんか懐かしい気分になります。北海道の春って、長い冬の後に来る特別な季節ですから。
寂しくて、かつ懐かしい。要するに、自分にとってそういう季節が近づいています。
投稿者 YUKI : 2007年03月04日 12:36