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2007年02月11日

空間定位(3)

 上下、前後、左右の三次元をヒトはどのように感知しているのだろうか。
重力や加速度を感じる感覚器官は10億年前のクラゲに備わったという。

 ヒトは三次元をひとつの器官で感知するのではない。
平衡感覚器官は、前庭器とよばれ、球形嚢が上下、卵形嚢で前後を、垂直、水平、回転は三半規管で感知している。
そして、驚くべきことに、前庭器は、音を聞く蝸牛と結合している。
音は時間の経過で変化するものだ。
ふたつを併せ持つことによって、聴覚器官は、三次元空間に時間軸を加えることができる。
したがって、時間と空間を統合する感覚器官は聴覚器官であるといえる。 

 また、聴覚は自分と外部の音をモニターするとともに、自分の動きをモニターしている。
そして、社会環境にあわせてスキャンをしているために、環境が変われば、それまでのやり方が癖となる。新しいやり方でスキャンをしなければ、音と動きのモニターはうまく働かなくなる。


 


 
 

投稿者 恵比寿 : 2007年02月11日 20:54

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