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2007年01月20日

空間定位について(1)

飛行には、空間定位が欠かせません。
わたしたちは、視力を使って、二点間の角度と大きさを知り、経験的な速度と時間で、方向を推理し、衝突するかどうかを瞬時に判断しています。どこへ向かっているのか、どのくらいのスピードかがわかれば制御できます。
身の丈、という言葉があります。自分ひとりのからだになれているので、それ以上大きくなると、たとえば、ジャンボ機の巨大な図体が時速1000キロメートルで飛行するなんてのは想像もつきません。
わたしたちは、経験的に自分の眼に見える世界、会話する社会で生きています。
だから、見慣れたもの、聞きなれたものに焦点が合っていて、それ以外は受け容れることが難しいのです。
感覚には限界があります。たとえて言えば、自分の姿を見ることはできません。眼は前に向いているからです。自分の姿は常に見えません。そして、異国の言葉を聞き取れません。犬の鳴き声は国によって異なるというおかしなことがおきるのです。
また、時間も環境によって異なります。現代人はどのくらい待つことができるでしょうか。2、3日は平気で待つという国もあります。
このようにあてにしている感覚には癖がついていることに気が付くべきでしょう。

投稿者 恵比寿 : 2007年01月20日 22:38

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