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2006年12月13日

粉雪と風花

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。最近、めっきり寒くなったために、布団から出るのが辛くなってきた龍之介です。一日の戦いは目が覚めた瞬間から始まっています。

さて、寒いのが苦手なため、あまり冬が好きではないのですが、そんな冬でも好きな光景はいくつかあります。一つは前回の冒頭に書いた黄昏時の赤く染まった夕景で、もう一つは晴れた日にちらちらと降る雪です。

とめどなく降り積もり、街を白く染める雪と違って、この昼下がりなどの晴れた空の下で、ちらちらと降る雪は、どこか儚さを秘めており、心惹かれるものを感じるのです。例えて言うなら、散り行く桜に惜別の情を感じるようなものかもしれません。

ただ、それだけ好きな光景なのに、この降り積もる雪の名前をつい最近まで知りませんでした。先日読んだ、雑学のクイズ本で、初めてこの光景が「風花(かざばな)」ということを知りました。それまでは、てっきり、ちらちらと降り積もるものだからという理由だけで「粉雪」だとばかり思っていたもので、無知な自分が本当に情けないです。
ただ、名前を知ったことで、よりこの「風花」を愛することができそうです。北海道の冬は長く、寒く、雪が多いけれども、この「風花」を見ているときは冬もそんなに悪くないかなと思えるかもしれないので。

そう言えば、「風花」も、勘違いしていた「粉雪」も、両方とも2005年のヒット曲のタイトルにあるのですね。個人的にはヒットした当時、毎日のように聴いていたし、カラオケでもよく歌っていた、レミオロメンの「粉雪」の方が好きですが。ただ、せっかく「風花」という言葉を覚えたのですから、森山直太朗の「風花」も覚えて、カラオケで歌えるようにしようかな。

さて、「今年の漢字」は「命」と決定し、私が前回挙げた3つはいずれも20位以内にも入っていませんでした(「稲」や「王」は論外)。いくら、世知辛いニュースが多いとは言え、「隠」や「驚」などマイナスイメージの強いものは、あまり好ましくないのかもしれません。
むしろ、そのマイナスの状況から新しく何かを見出そうという、前向きな気持ちを込めた「命」や3位の「生」などのような言葉の方が相応しいのかもしれませんね。どうやら、私の考えはいささか短絡的だったようです。反省の意を含めて、命の重みについて改めて考えたいと思います。

投稿者 龍之介 : 2006年12月13日 11:19

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