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2006年11月15日

今後必要となる能力

北風が身に染みる季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。寒いのはあまり得意ではない龍之介です。

さて、先日の「熱血!平成教育学院」を見ていたら、総合学習の一環としてコミュニケーションを学ぶ授業を行う学校の紹介がありました。
この授業は、挨拶にはじまり、常に笑顔を浮かべること、相手の目をしっかり見ること、相手に分かりやすい説明すること、相手の答えを上手く引き出す質問をすることなどを通じて、コミュニケーションに必要な様々な能力の学習をするというものでした。

このような能力を高めることによって、国語の言語能力を高めるとともに、いじめや学級崩壊などの子供を取り巻く問題を未然に防ぐのが狙いとのことで、かつて教育関係の仕事をしていた経験から、非常に興味を惹かれるのを感じました。私自身、前々から自分の気持ちを伝える上で、まず自分がどんな状態であるかを的確な表現でまとめる必要があり、そのためにはボキャブラリーを高める必要があると思っていたのです。

「むかつく」とか「うざい」などの一言でしか言葉を返さない子供にだって、その言葉の奥にはもっと伝えたい言葉があるはずです。しかし、上手に表現できる言葉を知らないがために、自分の気持ちを分かってもらえず、余計に心を閉ざしてしまうケースが多々あります。
更に、気持ちを分かってもらえないが故に、行き場を失した心は時として他人を傷つけたり、時には自分自身を追いやったりもします。こうして、キレやすい子というレッテルを貼られてしまうのです。
このような子供をこれ以上増やさないためにも、豊かな言葉を使いこなせるようになる練習は今後必要不可欠になると思います。また、多くの人とコミュニケーションを図ることで、その場の雰囲気を楽しいものにし、笑顔に包まれた教室になることができたら、きっと学校は素晴らしい場所に変われるはずなのです。

そのためにも、このような授業が今度他の学校でもどんどん推進されるよう強く望みます。きっと、そこから日本が「美しい国」へと変わる第一歩を踏みしめるのではないでしょうか。是非とも、安倍総理にもご一考願いたいところです。

投稿者 龍之介 : 2006年11月15日 10:36

コメント

コスモさん、はじめまして。そして、今後もよろしくお願いします。
ご丁寧なコメントをいただきありがとうございました。
特に、「新聞紙をくしゃくしゃに丸めて、元に戻そうとしても皺はとることができません。その皺を心の傷としてみたとき、私たちは何ができるのでしょうか?」というコスモさんの言葉が胸に響きました。
一見、普通に見えても、心の中には闇を抱えている子はかなり多いと思います。
また、他の人には計り知れないほどの心の傷を負っても、他の人に上手に伝える術を知らないがために、癒すことができずに余計に傷を深めてしまう現状に心を痛めております。

私も、今の子供達に瞳を輝かせて夢中になれる何かを見つけてほしいと願っています。
そこから自分の支えになるものを見つけることができれば、それがその子の人生にとってかけがえのない財産になるはずですから。

投稿者 龍之介 : 2006年11月21日 11:15

 はじめまして。忙しくてずっとロム専門でした。
やっと、少し落ち着き書き込みができるようになりました。宜しくお願いいたします。

 コミュニケーション能力の低下・・との声が聞かれるようになって久しくなりましたね。
今、その世代の親が子育てをしているんですよね。もちろん、教員になって児童・生徒と関わりを持っている世代でもあります。

 でも、今の時代、コミュニケーションをとることがいかに難しいか・・。
これは親世代にもいえることです。まるで重箱の隅をつつくような言葉の揚げ足取り。
 軽く冗談でも言おうものなら、人権侵害・セクハラ等々。世知辛さを通り越し、人と関わることすら億劫になるような考えられないことが多々あります。

「うざい・むかつく」も、裏を返せば子供たちの心の奥の叫びに聞こえてなりません。
新聞紙をくしゃくしゃに丸めて、元に戻そうとしても皺はとることができません。その皺を心の傷としてみたとき、私たちは何ができるのでしょうか?
 一見普通の子。でも、きおつけてみると「なんぎさ」を抱えていないでしょうか?
 軽度発達障害児の2次障害としての視点も考えなくてはいけないと思っています。

私たちは学校に対して「規格製造品」の子供にすることを願ってはいません。
「個性・人と同じでなくていいんだよ。」
その、瞳を輝かせて夢中になれる何かを見つけてほしいと願っています。そして、そこから
自分にできる「なにか」をみつけてほしいと思っています。

 そのためには、やはり会話が必要ですよね。
日本人が古来からもっている大切なもの。
今、それを見つめなおし大切にする教育
机上論ではない「美しい国」を願ってやみません。

投稿者 コスモ : 2006年11月17日 17:31

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