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2006年11月04日

魂の存在証明

11月になり、2か月で1枚分のカレンダーも最後の1枚となった今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。日本ハムファイターズの日本一を喜んでいる龍之介です。

先日(10月28日)、札幌市で「心理療法カウンセリング講座」が行われ、私も参加しました。今のいじめ問題を反映してかマスコミの姿も多く、その日のニュースや翌日の新聞でも取り上げられるなど、注目度の高さを感じました。
今回配布されたいじめ対策マニュアルは、学校や教育委員会のいじめ隠しにも一石を投じるものとして、今後重要視されるのではないかと思います。また、効果的に学校にいじめの現状を伝える上でも、貴重なものだと感じました。これで学校によるいじめ放置などの惨状が少しでも改善されればと願わずにいられません。

さて、今回の講座の中で、特に印象に残ったことは、名前を呼びかけることの重要性でした。
つまり、いじめられている生徒に対して、先生が「私は、(生徒の名前)の味方である」と伝えることや、不登校の子供に対して手紙やメールを出すときに、親が「(子供の名前)へ」と必ず最初に名前を呼びかけることが、相手の心に響くメッセージを送る重要なポイントというものです。
また、うろ覚えなのですが、その日の午前中のテレビを見ていたら、日本ハムファイターズが日本シリーズ(特に札幌でのホームゲーム)で奮闘した一因が、ファンが選手の名前を連呼して応援したことが大きいと紹介されていました(実際に心理実験をしたところ脳の運動中枢が活発化されるとのことです)。
以前の安川先生の講座でも、同じことを仰っていましたが、今回はそのことと相まって、より深く心に刻まれました。

改めて振り返ると、名前を呼ばれるということは、その人が存在していることを示す最大の証明書ではないかと思います。しかも、他の誰かではなく、明らかに自分に向けられたメッセージであることを認識する上では、何よりも勝るものではないでしょうか。
名前を呼ばれることによって、今までさほど親しくなかった人との心の距離が一気に短縮されることもありますし、逆に相手を認めない手段として名前を呼ばないという心理テクニックもあるぐらいなので、名前の存在の大きさは相当なものだと考えられます。実際に、その人の名前は親が様々な願いを込めて付けられたものなのですから、そこには魂(もしくは言霊)が込められているはずです。もしかしたら、名前を呼ばれることで本能的に魂が揺さぶられているのかもしれません。

そう考えると、たかが名前と侮ることはできませんね。その人にしかないかけがえのないものとして、もっと大切にせねばと改めて感じました。

投稿者 龍之介 : 2006年11月04日 10:44

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