2006年09月02日
映画『ゲド戦記』を観て
遅ればせながら、映画『ゲド戦記』を観てきました。
知らない方のために念の為・・・・・・この映画は現在公開中で、スタジオジブリの長編アニメーション映画の最新作です。
スタジオジブリは、アニメーション製作スタジオで、代表作は宮崎駿監督の『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』他多数。
私は昔からスタジオジブリの、というより宮崎駿監督の作品が大好きです。
今の若い世代には、子供の頃に宮崎作品を見た、という人が多いのではないでしょうか。『アルプスの少女ハイジ』かもしれないし、『未来少年コナン』かもしれないし、『風の谷のナウシカ』かもしれない。
宮崎作品は、この世代の宝物で、そして、懐かしい友達みたいなもの。もちろん、大人になってから観たって面白いのは言うまでもありませんが。
今回の『ゲド戦記』は、宮崎吾朗さんという人の第1回監督作品、ということで、新鮮な気持ちで観に行きました。
「この不安な世の中に、まっとうに生きるとはどういうことか」というテーマ。
「気がついたらこの映画の世界観は、生きていくにはあまりにも息苦しい、完成度が高い現代社会を映すようなものになっていました。」という、監督の言葉。
でも、それより何より、アニメとして、物語として、とっても面白かったです。
是非、たくさんの人に観てほしい。
このサイトに来る人なら、現代の生きづらさみたいなものを感じたことのある人が多いと思う。そして、その「生きづらさ」を実感したことのない人に、それを伝える難しさも。
この映画は、けっして説教くさい話でも、理屈っぽい話でもないですよ、念の為。
なんていうか、その「息苦しさ」にすごく実感がこもっている。監督の心が直接痛んでいるような。
30代後半の宮崎吾朗監督も、けっこう、「今時の若者」なのかもしれません。(笑)
そして、監督自身も、宮崎アニメを見て育った世代なんですよね。映画を観ていると、なんとなくそれが感じられる気がします。
それに、いろいろなことを考えさせてくれる映画でもあると思います。特に若い人にいっぱい見てほしい。そしていろんなことを考えてみてほしいです。
上記のように、とにかく映画としても面白いですから。
投稿者 YUKI : 2006年09月02日 10:10