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2006年08月27日

お伝えしたい事・・・

 ● こんにちは、まるです。今日は、これまでの経験則や学んできた事、あるいはカウンセリングの中で
  感じてきた事を私なりにまとめてみました・・・

 ◆ これまでの子育てについて、ご自分を責めないということ・・。

  カウンセリングを重ねていくうちに、親御さんは色々なご自分の気持ちに気付かれていきますが、
  「私の子育てが悪かったのです・・」「子どもの気持ちを理解してあげられなかった・・」「子どもが
  出していたサインに気付かなかった・・」などご自分を非常に責めてしまう方がおられますが、
  責めすぎて落ち込んでしまう事は、マイナスに作用していきます。
  内省されることで、ご自分や子どもさんの気持ちに気付かれたその時点で、一歩前進です。
  気付かれた事をプラスと捉えて、これからの対応を考えていく事がとても大切です。


 ◆ 親御さんが腹をくくるということ・・・。
  
  不登校、引きこもり、ニートのご相談にのっていて、その期間が長くなればなるほどやはり回復
  への時間はかかるというのが実感です。しかし、時間がかかっても必ず立ち直っていきます。
  決して、焦らず、諦めず、わが子を信じきる事・・・・そして、関心を寄せながらも子どもが動き出す
  のを待つことが、大切だと思います。そういった意味で、親御さんの覚悟がしっかり出来ている事
  は、子どもさんへの対応をしていく上では、とても大切な事です。


 ◆ ありのままを受け入れてあげるということ・・。

  学校に行けないことや引きこもっている事、あるいは就労していない事・・・など子どもさんの今の
  状態をそのまま受け入れてあげて欲しいのです。“ありのままを受け入れる”と言葉にすると簡単
  ですが、親御さんにとって、これは大変な思いである事はよく分かります・・・
  私の経験則から、「元気で笑ってくれたら、学校に行かなくてもイイ・・・・」と本当に心から思えて
  肩の力が抜けた時に、逆に娘は少しづつ良い変化を見せ始めました。
  それまで頭の中で理解していても、心のどこかで「何とか早く登校して欲しい・・」と言う気持ちが
  ある時には、いくら「休んでもいいよ・・」と言っても、親の思いと言葉には自己不一致性があり、
  多分そんな所を、感受性の豊かで敏感な子ども達は、見抜いてしまうのでしょう・・・
  親に、自分の現状をそのまま受け入れては貰ってはいない事を感じ取り、更に引きこもってしまう
  のかも知れません。
  家族から、“ありのままを受け入れてもらうこと”は、家庭が安心で安全であり、癒しの場であると
  言う事を感じさせてくれる・・・・そこからが、始まりではないかと思います。


 ◆ コミュニケーションをとる努力を重ねて欲しいという事・・。

  カウンセリングは、ほとんどが親御さんからの相談で始まりますが、子どもさんとの会話は、全く無い、
  多少の会話はある・・・など様々ですが、親子間のコミュニケーションが不足している場合がほと
  んどです。
  親御さんの相談から本人にもアプローチして、カウンセリングに来られる場合は、本人とのカウンセリング
  も始まりますが、そんな時、親御さんから見ている子どもさんの捉え方と、本人から見ている親御
  さんの捉え方にかなりの相違点、認識のズレを感じる事があります。
  コミュニケーションの不足が、お互いの気持ちをスレ違わせたまま何年も来てしまっているのを感
  じます。
  親御さんの方は、「何を考えているのか分からない・・」「何も話してくれない・・・」と言われるのですが
  本人に聞いてみると、「話しても分かってもらえない・・」「言っても無駄・・」と感じていて、話さない場
  合いもあります。
  心の中では、色んな思いや感じている事もあるのですが、そんな思いが話すことをためらわせます。
  本音や弱音を言えないような親子関係になってしまっているのだと言う事を親御さんに気付いてほし
  いのです。
  何も反応していないように見えても、必ず愛情のある言葉かけであれば本人には伝わっていきますし
  諦めずに続けて欲しいと思います。
  そういう小さな積み重ねが、信頼関係の回復に繋がると思うのです。


 ◆ 働きかけていく時期は、早い方が回復も早い・・・。

  最近のご相談は、子どもさんの年齢が20代後半、30代と段々高くなってきています。
  お話を伺っていて、本人が出しているサインを親も周りの大人も見過ごしてしまい、もっと早い段階
  で気付いていてくれたら・・・と思う事がよくあります。
  特に家庭内暴力が無い場合は、そういう生活に家族全体が慣れてしまいそれなりに安定してしまい
  長期間になってしまっている場合もあります。
  ところが、父親の退職が間近であるとか、退職してしまい、経済的な面から、この先の老後の生活
  やご自分達が亡くなった後の子どもさんの事を心配して、不安が高くなり、「なんとかしてほしい」と
  来られる場合があります。
  先にも述べましたが、働きかけは早いほど回復への道のりは早いというのが実感です。
  現在問題を抱えて、相談されていない方は、公的、私的機関を問わず専門家へご相談してほしい
  と思います。
  きっと、問題解決の糸口が見付かるはずですから・・・。


 ◆ 最後に・・・。

  最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

  日ごろ感じている事をお伝えしようと長くなってしまいました。ご質問含めて感想を聞かせて頂けると

  嬉しいです・・。何か、少しでもお役に立つ情報があれば、また発信していきたいと思っています。

  

投稿者 まる : 2006年08月27日 15:28

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