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2006年08月19日

聞こえぬ声を聞くために

 今回は、ちょっと思いつくまま書いてみようと思います。もしかしたら読んで不愉快な思いをする人もいるかもしれないけど、先に謝りますので許してください(笑)。

 「言葉が無くても通じ合える」なんていうのは一種の奇跡みたいなもので、普通は思っていることは言葉にしないとわからない、と思います。
 ひきこもりをしている時というのは、本人も親も、自分の中になんだかよくわからないものがあって、それをうまく言葉にできない。相手にも伝えられない。
 「人間はコミュニケーションに失敗すると凶暴になる」と本に書いてありました。
 だから怒ったりイライラしたり悲しかったりするのは、なんだかうまく通じ合えない時なのかもしれません。逆に言えば、伝えたいことがある時。

 親は大抵働いていたり、働いたことがあったりします。外で働くって言うのは、けっこう、楽じゃない(それはよーくわかります)。
 嫌になる時もある。疲れて家に帰って来て、でも待っているのは、子供の暗い表情、暗い声。それどころかこちらを見てもくれない・・・・・・。
 私ってなんだろう、と虚しくなる時もある。怒りたくなる時もある。親だって人間。

 でも。
 もしも仕事が楽しくて楽しくて仕方のないものだったら、家にいる子供の姿を見て、心配はしても、苛立つことは無いかもしれない。
 仕事のストレスで苛立っているのか。子供に苛立っているのか。微妙なところだけど、ちょっと冷静に考えておいた方がいいかもしれない。
 前者の怒りを子供にぶつけてしまったら、多分、後でちょっと後悔する。

 もしも子供が、「お父さんお母さん、お疲れ様。いつもありがとう」と言ってくれたら、どうだろう。状況は全く同じでも、気持ちは全く違うんじゃないだろうか。
 実際にはそんな言葉は聞けず、暗い声、罵る言葉・・・・・・でも、けっして感謝の気持ちがないわけではないんです。
 ただ、今は言えない。本当は伝えたかったとしても。
 まして、怒った顔に対して「ありがとう」というのは、普通の時でも難しいこと。

 働くのは、辛いこと。
 でも働けないのは、もっともっと辛い気持ちになることもあること。
 できるなら、自分の親にはわかってもらいたい。

 ひきこもりをされている方のお父さんお母さん、いつもお疲れ様です。
 お子さんたちは、言葉にはできなくても、ちゃんと感謝もしています。
 もちろん、ひどい言葉や辛い言葉だってそれなりに本当の気持ちかもしれないけど・・・・・・でも、けっしてそれだけじゃないはずです。
 本当にそれだけなら・・・・・・1番辛い時に、あなたのそばにはいないはずだから。

投稿者 YUKI : 2006年08月19日 10:17

コメント

 みどりさんの言葉が私にまた元気をくれました。
 コメントありがとうございます。

投稿者 YUKI : 2006年08月22日 10:14

読んでいて、心癒されました・・・
ありがとうございます。

言葉でうまく伝えられないこと、多々アリ、
仕事で疲れていること多々アリ、
子供にあたってしまうこと多々アリ・・

コミュニケーションに失敗すると凶暴になる・・なるほど、と思います。。

投稿者 みどり : 2006年08月21日 12:45

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